ローソンの一角に設けられている”まちかど厨房”のコーナー。
お店で炊飯した炊き立てご飯を詰めた弁当など、できたて&手作りにこだわった商品を種類豊富に並べ、チルドコーナーとは異なるブランディング戦略を展開しています。
少し割高になっても、”まちかど厨房”のコーナーの商品を購入したいという人は多いでしょう。
2023年2月、”まちかど厨房”のコーナーに新登場した『ご当地限定 にんにくを効かせた山賊焼きバーガー』(税込み419円)は、豪快にチキンをサンドした逸品。
鮮烈なビジュアルなのですが、本当に美味しいのでしょうか。
魅力を深掘りしていきます。
そもそも山賊焼とは…
長野県のご当地グルメの1つである山賊焼。
鶏の一枚肉をニンニク・玉ねぎ・醤油タレに漬け込み、片栗粉をまぶして揚げるのが基本的な調理方法です。
発祥については諸説ありますが、第二次世界大戦の前後、長野県塩尻市の食堂で提供されたのが始まりだったのではないかと言われています。
70年以上にわたる歴史を持つ山賊焼は、言わずと知れた中信地区のソウルフード。
山賊焼といえば鶏の唐揚げ、鶏の唐揚げといえば山賊焼というぐらい、長野県民の食生活に溶け込んでいるのです。
なんと年間250万食の山賊焼が消費されているのだとか。
ローソンのハンバーガーで気軽に長野県ならではの食文化を体験できたらラッキーですよね。
ニンニクの風味がさえわたる!ガツンとウマいバーガー
『ご当地長野 にんにく効かせた山賊焼バーガー』は、常温で販売されていて、購入して直ぐにそのまま食べることが可能です。
しかし、惣菜パンは温めたほうが美味しいので、管理人は電子レンジで600ワット30秒ほど温めてから実食スタート。
バーガー全体の大きさは、横幅9センチ×高さ7.5センチ。
ちょうど片手で持ちやすく、大きく口を開けてほおばれるサイズです。
サンドされている山賊焼は、厚み約2センチ。バンズからはみ出てしまうほどに大きく、ものすごい迫力です。
衣(ころも)がところどころ焦げているうえに、白色の粉が吹いていて、山賊焼を忠実に再現していることがうかがい知れます。
半分にカットしてみると、鶏もも肉のプリプリッとした質感や肉汁があふれだすシズル感を確認できます。
また山賊焼の下には、たっぷり千切りキャベツが敷かれているではありませんか。
コンビニご飯は栄養バランスが偏りやすいので、お肉と野菜のバランスに配慮されているのは、うれしいですね。
いっさいソース類が付いていないシンプルな仕様ながらも、味にメリハリがあり、食べごたえ抜群。
とりわけ、山賊焼は、クオリティーが秀逸。お肉にも衣(ころも)にも、しっかり下味が付けられています。
ニンニクや塩コショウのスパイシーな風味とともに、砂糖や醤油が焦げた時の香ばしさがビシビシ伝わってくる。
そこに、鶏もも肉のプリプリ食感やジューシーな旨み、衣(ころも)のザクザクというクリスピー感があいまって、めちゃめちゃ美味です。
ひとくち食べた瞬間に食欲とテンションがマシマシになり、夢中で食べ進めてしまいます。
もともとローソンでは、”からあげクン”や”Lチキ”など、揚げ立てのホットスナックをいち早く充実させ、レジ周りのコーナーを拡充させてきました。
そのノウハウが、このハンバーガーにもいかされているのでしょう。
余談ですが主役である山賊焼は、パンチのきいた美味しさのため、恐らく白飯やカップめんとの相性も良好です。
ホットスナックのレギュラー商品として追加したら、爆売れしそうな予感。
◇1包装あたり◇
〇原材料
フライドチキン(中国製造)、パン、キャベツ/加工でん粉、酢酸(Na)、pH調整剤、調味料(アミノ酸)、増粘多糖類、乳化剤、香辛料抽出物
〇栄養成分
熱量533キロカロリー、蛋白質27グラム、脂質31.5グラム、炭水化物37.1グラム(糖質33.8グラム、食物繊維3.3グラム)、食塩相当量3.6グラム(推定値)
残念なポイントは…
ゆいいつ残念なポイントは、千切りキャベツ特有のみずみずしさが失われて、カピカピの状態になっていたこと。
かろうじてシャキシャキ食感があったものの、なにか気が抜けているような微妙な風合い。
ゆでたキャベツをサンドするとなると、コストが増大するため、仕方ないのかもしれませんが…
山賊焼きのクオリティーが非常に高いぶん、ガッカリしてしまいます。
また、1個あたりの価格が税込み419円と少々お高めなのも残念なポイント。
具材の構成によっては1個あたり400円ほどの弁当は、珍しくありませんからね。
惣菜パン1個に419円は高いよ…と気兼ねしてしまう人もいるのではないでしょうか。
価格:2,466円 |
価格:1,188円 |