ローソンの名店シリーズは、全国的に有名なラーメン店から知る人ぞ知る穴場スポットまで、さまざまな店の味をカップめんで再現しているオリジナルブランドです。
2022年4月に新発売した『マルちゃん らーめん山嵐 背脂豚骨』は、札幌の人気店×東洋水産×ローソンの3社がコラボ。
北海道を含む全国各地の1万4000店舗で取り扱いが始まっています。
札幌のラーメンと言えば味噌や醤油のフレーバーが主流ですが、このたびのカップめんは背脂豚骨。
どのような味わいに仕上がっているのか…実食レポートします。
そもそも”らーめん山嵐”とは
監修を務めた”らーめん山嵐“は、北海道札幌市にチェーン展開している専門店です。
ラーメン職人の大村哲也さんが2015年に創業しました。
北海道産の食材を厳選し、よそでは食べられないラーメンの提供を目指しています。
主力のメニューは、3種類の豚骨ラーメン。
およそ10時間かけて作ったスープと特注めんを組み合わせ、これでもかというほどに背脂をちりばめています。
とことん豚骨というジャンルにこだわって一本勝負することによって、”らーめん山嵐”は札幌の隠れた名店に位置付けられているようです。
このたびのカップめんの発売に伴い、知名度が全国区になるかもしれませんね。
特製油が美味しさの秘密
フタに貼り付けられている小袋（特製油）は、後入れ仕様です。
熱湯を注いだ後ではフタにへばりついてしまうので、事前に取り外しておきましょう。
カップの中には、フレーク状の背脂と粉末調味料が大量に入っています。
キャベツなど、かやくがゴロゴロと散乱ていて、油揚げめんがほとんど見えません。
熱湯を注いで約5分後。
若草色のキャベツ、茶色の味付き豚肉。かやく1つ1つが華やぎを添えています。
そこに小袋を開封して、特製油を投入すれば…じっくり炊き出したスープのように泡立つ。
アブラギッシュな味を思い浮かべてしまいます。
縦型ビッグサイズのカップめんの場合、調味料が一か所に固まったり、沈殿しやすいです。
そのため、箸で数回くるくると混ぜるのではなく、底からまんべんなく混ぜて実食です。
縮れた中太めん×こっさり系スープ
めんは、乳白色の中太タイプ。
ゆーるく不規則に縮れていて、手作りっぽい雰囲気を漂わせています。
もっちりとした食感があり、スープとの相性ばつぐんです。
スープは、アブラが浮かび、豚骨らしさを主張しています。
しかし、アクやクセが強くありません。
豚肉のジューシー感とラードの優しい甘み。そして、しょうゆのコクが見事なバランスで共存しています。
コッテリともアッサリとも言いきれない。
絶妙な味わいです。
もたれるような味ではありません。
“濃厚すぎて重たい”という理由で豚骨ラーメンを避けている人でも、食べやすいと思いますよ。
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