沖縄で古くから親しまれている郷土料理沖縄そば。
沖縄の地元住民だけでなく、遠方から訪れた観光客にも人気です。
そのような地域の状況に基づき、沖縄県那覇市に本社を構える株式会社沖縄ファミリーマートは、沖縄そば名店監修シリーズのカップめんを販売してきました。
6回目の沖縄そば名店監修シリーズでは、沖縄県那覇市にある名店『しむじょう』が監修。
どんぶり型カップめん『しむじょう三枚肉そば』が開発されました。
2019年7月、数量限定40万食が沖縄で先行発売され、全国各地で発売。
大好評をはくしました。
2022年3月、ファミリーマートで発売された『しむじょう 肉そば』は、縦型ビッグサイズのカップめんです。
前回と同様、日清が製造元。
パッケージは、沖縄そばとともに、シーサーやハイビスカスがプリントされています。
沖縄の伝統と文化を物語るデザインです。
食欲が刺激されるものの、食感や風味はどうなのでしょうか。
実食レポートします。
そもそも『しむじょう』とは…
沖縄県那覇市に本店を構える『しむじょう』。
新垣英司さんが店主を務め、2005年にオープンした沖縄そば専門店です。
店舗に使用されている琉球家屋は、おもむきのあるたたずまい。
1954年に改修された当時の生活様式が保持されていて、ノスタルジックな空間です。
客席には畳が敷かれて、天井に豆電球のランプが灯っています。
大きな窓の向こう側は、樹齢100年のツバキのほか、南国の植物が生い茂り、日常を忘れさせてくれる景観です。
この沖縄を象徴するようなロケーションが口コミで話題になり、注目を集めています。
定番メニューの『三枚肉そば』は、名前の通り、豪快に豚肉をトッピングした汁そばです。
コシの強い細めんと沖縄県産の豚骨からダシをとったスープが特徴的です。
さっぱりとした味の中にコクがあり、何度も食べたくなる美味しさなのだとか。
沖縄を訪れた時には、立ち寄ってみたい!
飾り気のないシンプルな見た目
フタに付いている小袋は、熱湯を注ぐ前に取り外しておきます。
熱湯を注いだ後では、小袋がフタにへばりついて、取りにくくなってしまいますからね。
カップの中には、ノンフライめんのかたまりのみがゴロンと入っています。
底のほうに調味料&かやくが埋もれているみたいですが…。
とりあえず、このまま熱湯を注ぎ入れます。
熱湯を注いで待っている間、小袋はフタの上にスタンバイ。
蒸気で温めて油脂を溶かします。
熱湯を注いで約5分後。
フタをはがすと、ダシの芳醇な香りがふわ~っと立ち上ります。
小袋を開封し、特製かつおだし風味オイルを注入すれば、スープがキラキラと光り輝く。
調味料&かやくが沈殿しているようなので、底から上へとグルグルかき混ぜます。
すると、味付き豚肉と青ネギが浮上。
沖縄そばらしいビジュアルです。
2015年頃から具だくさん系のカップめんが急増していますが、『しむじょう 肉そば』は実にシンプル。
めんとスープで直球勝負していることを推測できます。
モチモチめん×優しいスープが身体に染みる
めんは、平打ちのストレート系。
透明感のある乳白色で、優美なフォルムをしています。
その見た目の通り、上品な口当たりです。
インスタントとは思えません。
ぷるぷるモチモチ感が際立ち、生めん同様の風味と質感をしっかり楽しませてくれます。
さすが日清のノンフライ製法。あなどれません。
スープは、アブラが無数に浮かび、華やかな印象です。
かつおぶしのほか、昆布やシイタケなど、和風ダシがめんをすするたびに感じられる。
あっさりスッキリしているのですが、動物系のアブラがさりげなくアクセントになり、まったりとしたコクと奥深さもあります。
刺激が控えめで、ホッとする優しい味。身体にじんわり染みる美味しさです。
沖縄出身ではない人も、どこか懐かしい気持ちにひたれそうです。
ほんの気持ち程度に入っている味付き豚肉&かまぼこ。
めんをすすっている最中、お肉と練り製品の風味をひっそりと感じます。
この具材のバランスは大正解です。
シンプルだからこそ、沖縄そば本来の魅力が全面に押し出されています。
沖縄そばが好きな人はもちろんのこと、淡麗系ラーメンや塩味が好きな人も満足感を得られるでしょう。
ただし、がっつりとした食べごたえを重視する場合には、少し物足りなさがあるかもしれません。
おむすびや揚げ物と一緒に食べることをオススメします。
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